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【動画】『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(1998年日本公開)
マット・デイモンとロビン・ウィリアムズが共演した『グッド・ウィル・ハンティング』は、天才的な知能を持つMITの清掃員とセラピストの心の交流を描いた魅力的で心温まる物語です。
清掃員のウィル・ハンティング(マット・デイモン)は、自らが黒板に解いた方程式からある教授にその才能を見出されます。非行を繰り返すウィルですが、この教授を通じて紹介されたセラピストのショーン・マグワイア(ロビン・ウィリアムズ)と交流する中で、人生の重要な教訓や自らの生き方を変えるチャンスを得ることになります。
○レビューまとめ
「出演者みなさんの熱演で素晴らしい映画です。
けれど、きれい事すぎてウィルは結局何したいんだろ?彼女の所に行くのが最善なの?
数学者のが教授だけが人間的で良かったわ。自分より若く才能溢れたウィルに嫉妬もするけど、ウィルの才能と数学者の未来のために嫉妬よりも信念で動く。時には自分のライバルだった友人に感情を吐き出す。ウイルよりもっと深く掘り下げて欲しかったわ。
カウンセラーとウイルの交流もなんかよくわからないまま絆が深くなってるし、休暇取って旅に出るとか…ありきたりすぎだわ。
結局、旅に出たって人間の業はそんなに変わらないよ。
ギフテッド、その才能が欲しくてたまらない人間もいるのに、才能の無駄遣い。
己の持っている才能を何故生かさない?凡人はそう思いますわ。」
「この映画をただの数学天才少年が心を開く、退屈で盛り上がりの乏しいストーリーと切り捨てるのは間違いだ。」
「若い頃のマット・デイモンが登場。
ラブストーリー要素があるけど、ヒロイン役に魅力がない。
外見だけでなく内面的にも。
悪いわけではないけど普通の人。
2人の関係もお互いに支え合う存在ではなく、ただのいちゃつくカップルにしか見えない。」
「ボストンは米国では珍しく歴史ある建物や風情ある景色で有名だが、黒人の多い貧民地区との格差が非常に大きい都市でもあり主人公が育ったサウスボストン地区と、ヒロインが暮らすハーバード大学近辺は一生人生が交わることがない地区とも言える。
貧しい地区での友人から、俺はここで一生終えるがお前は違う、と言われて目が覚める場面が印象的。しかし主人公の才能をなんとか生かすため彼を救おうとする大人二人の努力も半端なく、それぞれのキャラクターがいい。」
「公開当時、話題になりメディアも好意的に取り上げていたのを覚えている。
でもそんな風潮に背を向けるが如く自分はこの映画が好きになれなかった。
主人公は大学の清掃やビルの解体工事で働く青年だが実は数学の天才という設定。
そんな主人公の周囲の人間が彼の才能を見出し彼を荒んだ生活から救おうと手を差し伸べるが小馬鹿にして嘲笑するだけ。
主人公に数学の才能があるから助けようとしている、という風にも受け取れる。
そんな魂胆を見透かしての嘲笑と考えればその理由も分かる。
でも最後には良い子ちゃんになって涙ながらに謝罪するのは感動というより拍子抜けした。」
【動画】『ファーゴ』(1996年日本公開)
2人の殺人者を追うミネソタ州の婦人警官マージ・ガンダーソンを好演したフランシス・マクドーマンドは、第69回アカデミー賞でアカデミー主演女優賞を受賞しました。事件解決のために、必死に犯人を追う姿を観ると自然と応援したくなるものです。
このコーエン兄弟が手がけた名作ダークコメディ作品には、他にもウィリアム・H・メイシーやスティーヴ・ブシェミが出演しています。
○レビューまとめ
「想起されるのはコーエン兄弟の「ノーカントリー」で
ほんの些細なことから暴風化する暴力と
それを諦観するしかない警察という構図で
当然本作の方が先に作られているから
コーエン兄弟血脈の映画だなあと感じる。
ただ、これは「ノーカントリー」を先に観たが故にかもしれないが
暴風と化す暴力のシンボルとして
アントンシガーというカリスマ怪物を先に観ているせいで
本作の暴力性はちょっと弱いと感じてしまう。
「ノーカントリー」繋がりでいくと
コーマックマッカーシー脚本の「悪の法則」がかなり近い物語。
本作の方が話のスケール感としては小粒だけど
まあ大体同じ話。
98分と比較的短尺で終始緊迫感の途切れない作りは見事と思うものの
もうウィリアムHメイシー出てくるだけで「失敗」が目に見えてる分
前述2作と比べるとまあそうなるよねという展開。
ブシェミはカッコいいけどね。」
「何が良くてこんな高評価なのかわからない。鑑賞していて胸糞悪くなる作品。ただ演者が良い演技しているから悪寒をもよおすというところはあるかもしれない。映画として何も残らない。評価に値しない作品」
「この兄弟監督の脚本、監督作品は自分のツボにハマってて好評価。
不条理さ、ブラックユーモアが秀逸。
この作品でFマクドマンドが主演賞を獲得したが、これだけが???
なんというか自然すぎる演技で、どこからどこまでが演技で、どこからが素地なのかが判然としない。
次のスリー・ビルボードは演技力がよく分かったんだが、、
そう感じるのは自分だけだろうか?」
「ブラック・ジョークよ
って言われてもピンとこないなぁ。
コーエン兄弟の作品はあまり見たことないけど
ちょっと私にはレベルが高いというか
理解不能なところがあって
これって笑っていいの?
真面目に観た方がいいの?
と複雑な気持ちになる。」
「狂言誘拐のブラックコメディ。
凄く面白かった。
大金持ちの義理の父親から金を騙し盗ろうとして妻を二人組の男に誘拐させる。
その依頼した男が、馬鹿なのがいけなかった。
展開はどんどん悪い方へ、そんな転落も自業自得の間抜けさが笑える。
そして主演は、この作品で主演女優賞を受賞したフランシス・マクドーマンド。
二度目のオスカー受賞作になった「スリー・ビルボード」とはまったく違う。
でもにこやかな笑顔の奥が恐ろしい。」
【動画】『ショーシャンクの空に』(1995年日本公開)
スティーブン・キングの小説『刑務所のリタ・ヘイワース』が原作の『ショーシャンクの空に』は、ティム・ロビンスとモーガン・フリーマンが主演を務める、心を打つ映画です。
妻とその愛人を殺したという身に覚えのない罪で終身刑2回という判決を受けた主人公アンドリュー・"アンディ"・デュフレーン(ティム・ロビンス)は、ショーシャンク刑務所という環境への順応を余儀なくされます。
ショーシャンク刑務所では、長年服役する「調達屋」のエリス・ボイド・レディングことレッド(モーガン・フリーマン)が、もう何度目かとなる仮釈放の審査を受け、更生したことを訴えるが却下されてしまいます。
アンディとレッドは刑務所内の自由が利かない空間の中で、次第に友情を深めていくのでした。
○レビューまとめ
「Wikipediaで見たら、当初ロブ・ライナー監督で企画してたとか…
そうすれば、より良い結果になったかも?少し、原作に近いものができたかも?と、ちょっと思いました。」
「途中のどのシーンも語れるくらい、もう何度も観てる映画です。
仲間との笑えるシーンもあり、ラストは笑顔になる、最高です。心が晴れやかになる好きな映画です」
「不朽の名作とは思いませんでした。
何かモヤっと感が残ってます。
俳優陣の名演技は素晴らしかったと思います。」
「2度目の視聴
自分が大人になったからか15.6年前に見た時よりも感動した。
ラストシーンには思わず拍手してしまうほど。
こんなにも晴れ晴れと心が明るくなり、期待や希望といった前向きな言葉が永遠に続いていくかの様な余韻を残す映画はない。」
「アマプラにて鑑賞。
好きな作品で、すでに10回は鑑賞しています。
名作中の名作。
久しぶりに鑑賞しましたが、色あせない作品です。
この様な映画に出会う為、映画を物色しています。」
「無実の罪で逮捕された男が、他作品のように穴をほったりしないで、知恵を武器に脱獄する物語。モダンホラーの奇才Sキングの短編小説を見事に映画にした本作。
アメリカの獄中ってけっこう自由なんだなとかいろいろ考えさせてくれる名作。」
「全く内容を知らずに見ました。
おもしろかったです。
考えさせられたりワクワクしたり。
見る価値アリです。」
「やはりショーシャンクがあちらこちらで今世紀で1番の傑作のように評価されていることに異を唱え、いろいろとおかしな点を指摘しているサイトなどもあって、それを読むとなるほど確かに『あそこはおかしいよな。』とか『あんなことあり得る?』と納得できる部分が多い。」
【動画】『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1995年日本公開)
本作は記憶に残り続ける名作のため、友人や家族などに内容を語ろうとするともしかしたら一日中話しているかもしれません。それだけ、内容が盛りだくさんな楽しい映画なのですから。
トム・ハンクス演じる知能指数の低いフォレスト・ガンプが、さまざまな米国史の重要な瞬間に立ち会いながら、自らの限りない可能性を切り開いていく姿を描いています。
成長、恋愛、友情など私たち人間に欠かすことのできないテーマが多く描かれているため、長い月日が経った今でも愛され続けられている名作です。
「まいったなぁ、10年ぶりかな、見たのは。あらゆる映画を見てきて、感覚がおかしくなってたのかもしれない。いや、これだよ、くそっ、名映画ってのは。このクリアな水を飲んだ感じ、これだ、傑作ってのは。」
「観終わった後、心がふわぁっと温かくなるような感動の名作です。
純粋にひたむきに生きる主人公。どうしようもない自分勝手な彼女を愛し続けてどこまでも赦し続ける。
それは彼女の心の痛みを知っていたし、本来の優しい姿を信じていたからでしょう。それが愛というものですね。
若いころ観たときは挙動不審な主人公の行動か怖かったり、突拍子もない行動が理解できなくてあんまり感動しませんでしたが、年を重ねた今やっと心に響いた気がします。」
「ロバートゼメキス監督の名作です。!
この映画は、人としての生き方を教えてくれた作品です。
主人公(フォレスト)が逆境にあってもぶれずに誠実さ、寡黙さで乗り越えていく姿勢に感銘を受けました。
気にいった登場人物はベトナム戦争時のガミガミ上官のダン中尉です。
やり取りが掛け合い漫才のような、やり取りが本当おもしろく時には感動もさせられる。」
「こういう作品をセンチメンタルでなく描けるのはすごいなと。
淡々と進んでいく感じ、フォレスト・ガンプと現実との絡め方がよかった。」
「最初に観たのは高校生の頃、田舎街の駅前の小さな映画館ででした。感受性の豊かな年頃だった事や当時アメリカ文化への憧れもあったため、非常に心を揺さぶられたのを覚えています。
その思い出補正もあると思いますが、今繰り返し観ても毎回引き込まれるように観てしまいます。効果的に使われる美しい音楽、アメリカの大自然、トム・ハンクスの名演技。
物語は淡々と進むので退屈と感じる方もいるかもしれませんが、年を重ねるほどより多くの感動で胸がいっぱいになります。
まだハリウッドが元気だった時代の名作。もうこんな映画作れないのかなと思うと寂しいですね。」
【動画】 『パルプ・フィクション』(1994年日本公開)
クエンティン・タランティーノ監督の代表的な作品である『パルプ・フィクション』は、アクションや多重視点のスリラーが満載で、ブルース・ウィリスやジョン・トラボルタ、サミュエル・L・ジャクソン、ユマ・サーマンなどが出演しています。
ロサンゼルスの2人の殺し屋を中心に据えた本作は、血なまぐさい描写が刺激的でありますが、一方でユーモアにあふれたシーンもあります。
「10回以上観ました。
なんといってもジョントラボルタ、サミュエルジャクソンがカッコいい。
会話が心地よく、何度観ても飽きない。」
「約25年ぶりくらいの再見でした。
さすがに当時のような衝撃はなかったですが、やはり会話しながら淡々と進むような流れと時間軸を入れ換えるようなタランティーノ節は観てて心地よいし楽しいしワクワクします。
主人公が誰なのか分からないのですがここはやはりトラボルタにしたいところです。だから彼にはブルース・ウィリスに会ったとき…そうして欲しくなかったな…
まあ後半出てきてエンディングまで活躍するからそれでもいいのですが。」
「何回か観ています。
時系列の事が取り沙汰されます。
もちろんそれも凄いんですが、とにかくセンス良い。
トラボルタもジャクソンもオシャレ。
スーツ似合うし、半袖短パンも似合う。
出てくる女子もオシャレ。
何か余計な事しないんだけど、無駄な会話が多い。でも、それがまた良いんですねぇ。
これは向き不向きあります。
ダメな人には、全くつまらない映画でしょうね。
好きな人は、雰囲気でしょうね。」
「個人的には、今までで最高の映画はこれしかありません。
ユマ・サーマン、トラボルタの関係.色気、砂っぽい映像、タランティーノ特有の会話、等、最初から最後までどんでん返しなどなく、なんで面白いんだろ。登場人物全員を好きになる。そんな作品です。」
「年末年始も、あまり外に出る気にもなれず、この際、名作や傑作と呼ばれる作品を見てみようと挑戦。おそらく公開当時見てていたら、ぶっ刺さっていた世代だと思う。クエンティン・タランティーノ作品だと鑑賞済みは、「キル・ビル」前後編、「ジャンゴ」と言ったところ。
いわゆるFワードを含めスラング飛び交い、ドラッグ、ガン、殺しありのギャングな世界観。それがジョン・トラボルタ(ヴィンセント)、ブルース・ウィルス(ブッチ)、サミュエル・L・ジャクソン(ジュールス)と名優をそろえて、実にクールに群像劇が描かれた。」
【動画】『シンドラーのリスト』(1994年日本公開)
スティーブン・スピルバーグ監督が手がけた『シンドラーのリスト』は、第2次世界大戦中のポーランドで自らの工場にユダヤ人労働者を雇い、彼らをホロコーストから守ったドイツ人実業家のオスカー・シンドラー(リーアム・ニーソン)の物語を描いています。
シンドラーは戦争を利用してひと儲けすることを目論み、潰れた工場を買い取ってホーロー容器工場を開設。「安価な労働力」としてゲットーのユダヤ人を雇い入れ、また持ち前の社交性でSSの将校に取り入って、自らの事業を拡大させるという物語。
しかしながら、途中から思い通りにいかなくなり、ユダヤ人労働者が危機的な状況となる中、金儲けにしか興味なかったシンドラーの心に変化が生まれます。
○レビューまとめ
「あえてのモノクロ。重苦しく、暗黒の内容にふさわしい。それに、観る者をモノクロの時代にそのまま引っ張り込んでいるかのようだ。
ホロコーストのドキュメンタリーは数々あるけど、こうしてドラマとして事のはじまりから終わり、そしてその先の未来まで網羅しているとなると、もういたたまれない気分になるし、また救われる気もする。人間として直視していられない異常な事態に、真っ向から向かい合った意志に強いものを感じざるをえない。
シンドラーの人物自身、そもそも聖人どころか、山師的なタイプだったこが、このような壮挙を成し遂げられたというところが興味深かった。「地獄の沙汰も・・・」まさにこの諺を使命感をもって駆使した訳で、あの状況下ではあれしかないのだなと納得した。」
「スポットを当てたユダヤ人たちや大勢のエキストラの扱い方、演出はさすがの
スピルバーグだった。」
「この映画はスピルバーグ監督がどうしても撮りたかった作品らしい。
ご存じの方も居るだろうが、スピルバーグ監督はウクライナ系ユダヤ人である。
ユダヤ人として過去にあった迫害の歴史に触れた作品を作ることは使命と感じていたのかもしれない。
1993年の作品でありながら、本編の殆どがモノクロで展開されている。
これはスピルバーグ監督によるリアリティの追求であり、多くの戦争記録映画を模したものだそうだ。
見てほらえば解るが、モノクロにすることによって逆に表現の幅が広がったと感じるシーンが多いし、ノンフィクション作品であるという事の説得力も増しているように感じるのだ。
感動映画ランキングでは必ずと言っていいほど目にする本作。
今更ホロコーストが何なのか触れる必要もあるまい。
言葉では表現できないくらい残酷で絶望的な中において、ユダヤ人にとって一縷の望みとなり、沢山の命を救った実業家「オスカー・シンドラー」の物語である。
彼は戦争に乗じて一旗揚げようと、ほぼ裸一貫で故郷を離れポーランドまで来たらしい。
この映画の「シンドラー氏」について、中には「聖人君子のように描かれているが、元々そこまで良い人ではなく結果的に救ったに過ぎない」と異を唱える人も居るようだ。
しかし経緯は何であれ、彼らにとって真っ暗闇の中にポツンと光る希望であった事は間違いなく、それによって多くのユダヤ人が助かったのだ。
大変に時間の長い作品ですが、戦争の悲惨さを伝えるものとして、歴史の中にホロコーストという大変な事件があったという事を伝えるものとして、大変に存在価値がある一本です。
名作の多いスピルバーグ監督ですが、個人的には本作がNo1です。
この作品を撮ってくれたスピルバーグ監督と、偉業を成し遂げたオスカーシンドラー氏に讃辞を送りたい。」
【動画】『許されざる者』(1992年日本公開)
クリント・イーストウッドはこの西部劇で監督そして主演として本領を発揮し、第65回アカデミー作品賞を受賞しました。
物語の舞台はワイオミング州のビッグウイスキーという町で、娼婦のデライラ・フィッツジェラルド(アンナ・トムソン)がカウボーイたちに切りつけられ、このカウボーイたちの首に懸賞金がかけられます。
元悪党のウィリアム・マニー(クリント・イーストウッド)はこの賞金を得るため、別のガンマンや町の保安官リトル・ビル・ダゲット(ジーン・ハックマン)と対立することになります。
○レビューまとめ
「西部劇にしては少し地味だった」
「暴力暴力暴力、その連鎖で話が出来ているわけだが
普通の西部劇のように正義と悪という描き方ではなく
最後まで重苦しい雰囲気が続く」
「保安官は憎たらしく見える。
だが彼は責務を全うしているだけです。
銃を持った荒くれ者に甘い顔できますか?
出来ませんよね。
それに全員を満足させる裁定なんてできません。
誰かは我慢しなきゃならない。
我慢できない女たちが殺し屋を雇った。
街の治安を乱す行為ですけど
保安官は女たちを処罰してませんね。
殺し屋を徹底して潰そうとしている。
保安官は優しいんですよ。そして正しい。
ただ憎たらしいだけ。
「娼婦の顔に切りつけたカウボーイに復讐する物語。典型的な勧善懲悪の西部劇ではあるが、登場人物の人間性を問う。
主人公は馬にもまともに乗れず、相棒のネッドは肝心な時に銃が撃てないし、スコフィールド・キッドはハッタリ野郎。保安官一味はクズだし、イングリッシュ・ボブも町からブザマに追い出される。
登場人物にまともな人間がいない。(あえて言うなら、娼婦たちだけがまとも)
クリント・イーストウッド、ジーン・ハックマン、モーガン・フリーマン、リチャード・ハリス(『ハリー・ポッター』の1作目・2作目の魔法学校校長)、フランシス・フィッシャーなどキャストは豪華。」
「イーストウッドの作る作品は、どれも優しさが含まれていて、心が温かくなります。
この作品も、殺し合いはあるけれど、西部劇であるが故、芝居として捉え易く、共演者同士、本当は仲良しなんだろうと安心してみていられるのが良いところ!
明日も頑張って生きていこう!と思わせてくれます。過去が悪くても、今が良ければ、いい人なんだと結論づきました」
「正義は立場によって変わる。暴力や殺人はとりわけその個々の動機が行動の源になる。主人公でさえ自分の動機に基づくただの殺人鬼であるというその矛盾を見る者に突きつける。イーストウッドの魂に触れる。」
【動画】『羊たちの沈黙』(1991年日本公開)
FBI訓練生のクラリス・スターリング(ジョディ・フォスター)は、連続殺人犯のハンニバル・レクター博士(アンソニー・ホプキンス)に話を聞き、助言を得るという任務を課されます。
その任務とは、バッファロー・ビル(テッド・レヴィン)という別の連続殺人犯の捜査に役立てるためのものでしたが、レクター博士の彼女へのレッスンは想像よりも実践的なものになっていきます。
二人の奇妙な交流は、私たちの記憶に残り続けられることでしょう。
○レビューまとめ
「名シーンがフラッシュバックする。
UHDで再販してください。」
「これをつまらないって言う人は若い人が多いんだろうなぁ。
映画館で観たのかレンタルビデオで観たのかはもう覚えてないけど、当時若いなりにかなり衝撃を受けた。ミステリーやサイコやサスペンスにハマった一作。ここ数年は週に2〜3本の映画を観る生活をしているが、これを超える名作には出会えていない。似たようなプロットの作品は数多くあるけどみんなカス。グロけりゃいいってもんじゃないし、どんでん返しの連続がいいってもんでもない。CG満載のド派手がいいって訳でもない。国土の広い国だからこその地下室に監禁とか、あちらの人達にはあるあるなのかなぁ。」
「知性が高く紳士的で、妖しい魅力がある猟奇殺人犯のレクター博士。ただ残虐なサイコパスなだけじゃない、その二面性に惹きつけられてしまう。
本当に異常者なのではないかと感じるくらい狂気に満ちた目。素晴らしい演技。
レクター博士が血を浴びたまま音楽を堪能するシーンが印象的。
レクター博士とクラリスの間に芽生えた精神的な繋がりは、奇妙だけど恋人と似たものを感じる。」
「1990年にして、この作品を手掛けたJ・デミ監督の当時の才能を感じる。2000年以降に製作された多くのサスペンスやホラー作品に多大な影響を及ぼしているのがよく解かる。これが20~30歳代くらいの映画ファンだと影響を受けた作品を見てから本作を見ているケースも多いと思うので衝撃度は低いかもしれない。
ジョディ・フォスターが演じたクラリスについては、日本の女優で演じ切れるレベルの人材は皆無だが、アメリカですら稀少だろう。」
「原作があるので、映画に疑問を言っても始まらない。アカデミー賞はじめ多くのタイトルを取っているし、ジョディ・フォスターのお気に入りらしいから良い映画なんでしょ。サイコスリラー映画が好きな人には良いかも。」
【動画】『グッドフェローズ』(1990年日本公開)
マーティン・スコセッシ監督の最高傑作の1本である『グッドフェローズ』は、ニコラス・ピレッジの『ワイズガイ―わが憧れのマフィア人生』を原作としており、ギャングでFBI情報提供者でもあるヘンリー・ヒル(レイ・リオッタ)の物語を描いています。
ブルックリンでアイルランド系の父とシチリア系の母の間に生まれたヒルは、現金強奪事件を行ったことにより、自らが所属するギャングとFBIの両方に追われていることに気づきます。
実在したヘンリー・ヒルの物語を描いた、90年代を代表する犯罪伝記映画のひとつとして知られています。
○レビューまとめ
「ゴッドファーザーより解りやすく、テンポもいいので、アメリカ的な良い映画でした。」
「あくまでも個人的な意見ですが、ギャング映画でナンバー1だと思います。退屈させないストーリー、演技力、音楽の素晴らしさ。実話だけに最後は少し残念な終わり方?ですが是非おすすめしたい作品だと思います。」
「久しぶりにみたけど、なんか勝手にマフィア仲間たちの友情を描いた映画だと記憶されていた笑
あと、こんなにずっとナレーションな映画だったとは忘れていた。まあ、面白いんだけど。ジョーペシがいいね。」
「私はこれでマフィア映画に目覚めました。その後ゴッドファーザーサーガを観たけど視点と世界観が違うだけでよりハマっていきました。」
「野沢那智さん、安原義人さん、島本須美さんら実力派声優さんの見事な仕事っぷりで更に面白かった。」
「ゴッドファーザーがマフィアの理想ならば、グッドフェローズはマフィアの現実といったところでしょうか。所詮マフィアは金だ、というような映画です。ストーリー、音楽、カメラワーク、配役とマフィア映画の最高傑作の一つです。」
「ずっと憧れていた世界で活躍でき好きな女を持ち続け波乱に満ちていたものだが、最後は正気を取り戻しまともなカタギ生活を送れるのだろうか。かられの都合で消された者たちは辛かっただろう。なんてめちゃくちゃな世界なんだ。今作は役者も素晴らしいしまさかクラプトンの音楽を使用するとは素晴らしい、なんだか作品とは異質であるが。」
「初見で見た時は面白いけど印象には残らない作品でしたが、また見たくなる不思議な中毒性のある一本です。
何度も見るたびに新たな発見やストーリーの面白さに気づくスルメのような作品です。」